私、今日からお金持ち目指します?
――とはいうものの、翻弄しようにも、上条勝利以外、誰も私をエスコートしてくれなかった。
「当然です。誰が好き好んで彼を敵に回すと思います?」
日下部さんの意見は、ごもっともだ。
「――では、以上のことに注意して、本日は楽しんで下さい」
ランチに用意されていたのは、ミネストローネとフランスパンが二切れ、そして……栄養ドリンクだった。ショボくない?
――と思っていたら、「パーティーでは半端ない食事が出ます」と言う。そして、勧められたら食べるのが礼儀だそうだ。「どんなに満腹でもです!」だそうだ。
「だったら、空腹で行けば良い、と思われますが、空腹にいきなり食べ物を入れると体に悪いので、このメニューを用意させました」
――とのことだ。そして、「栄養ドリンクは僕からの心ばかりのプレゼントです」と上条勝利は、さも親切心アリアリの顔で言ったが、あれはどう見ても、面白がっている顔だった。本当、底意地の悪いヤツだ!
だが、腹が減っては戦はできぬ、と私はそれらを完食する。流石ホテルのミネストローネ、半端なく美味しかった。
ランチが終わると順次ヘアメイクにかかる。その後、着替え。スタッフの方々は、まるで戦乱の世のような忙しさで動き回っていた。
人形のように、ただ指示され動いていた私も、仕上がった時点で気力体力共に使い果たし、既にヘロヘロになっていた。
日下部さんでさえ、「……準備でこれだけ体力を使ったのは初めてです」とグロッキー気味だ。
本当、生きて家に帰れるのだろうか……。
「当然です。誰が好き好んで彼を敵に回すと思います?」
日下部さんの意見は、ごもっともだ。
「――では、以上のことに注意して、本日は楽しんで下さい」
ランチに用意されていたのは、ミネストローネとフランスパンが二切れ、そして……栄養ドリンクだった。ショボくない?
――と思っていたら、「パーティーでは半端ない食事が出ます」と言う。そして、勧められたら食べるのが礼儀だそうだ。「どんなに満腹でもです!」だそうだ。
「だったら、空腹で行けば良い、と思われますが、空腹にいきなり食べ物を入れると体に悪いので、このメニューを用意させました」
――とのことだ。そして、「栄養ドリンクは僕からの心ばかりのプレゼントです」と上条勝利は、さも親切心アリアリの顔で言ったが、あれはどう見ても、面白がっている顔だった。本当、底意地の悪いヤツだ!
だが、腹が減っては戦はできぬ、と私はそれらを完食する。流石ホテルのミネストローネ、半端なく美味しかった。
ランチが終わると順次ヘアメイクにかかる。その後、着替え。スタッフの方々は、まるで戦乱の世のような忙しさで動き回っていた。
人形のように、ただ指示され動いていた私も、仕上がった時点で気力体力共に使い果たし、既にヘロヘロになっていた。
日下部さんでさえ、「……準備でこれだけ体力を使ったのは初めてです」とグロッキー気味だ。
本当、生きて家に帰れるのだろうか……。