私、今日からお金持ち目指します?
「ご安心を! 息子さんが、親父の分まで頑張るとおっしゃっていましたよ」
「えっ、息子がそんなことを……」
「まぁ、素晴らしいご子息だこと」
マダム京極の言葉に籠目さんが涙ぐむ。
「アホなんですわ、アイツ。京都の竹は世界で一番や! それ使こうて、世界一の職人がモノ作るんやから、世界一エエもんや! せやから、世界中の人にウチの商品を知ってもらうんや、ゆうて……このセミナーを勧めて……」
なんかとっても深イイ話になってきた。
「親父は世界中の人に認められる人物やから、こういうセミナーは受けておくに超したことないゆうて……」
「なら、息子さんも世界中に認められる人物になるでしょう。次回は是非受講するように、とお伝え下さい」
エッと籠目さんが目を見開き上条勝利を見る。
「本当に素晴らしい息子さんだ。彼の思いを“恐怖”で無下にするのですか?」
上条勝利の言葉に籠目さんはハッとし、その顔が精悍に引き締まる。
「いいや、参加させてもらいます!」
力強く答える籠目さんに、もう迷いはない……とはいうものの、私は……。
「他の方はどうですか? これでもパーティーへの参加は取り止めますか?」
一人二人と手が下がっていく。
「下条冬夏さん、貴女は?」
訊ねながら、拒絶は許さない! と摂氏零度の眼が言う。
「えっ、息子がそんなことを……」
「まぁ、素晴らしいご子息だこと」
マダム京極の言葉に籠目さんが涙ぐむ。
「アホなんですわ、アイツ。京都の竹は世界で一番や! それ使こうて、世界一の職人がモノ作るんやから、世界一エエもんや! せやから、世界中の人にウチの商品を知ってもらうんや、ゆうて……このセミナーを勧めて……」
なんかとっても深イイ話になってきた。
「親父は世界中の人に認められる人物やから、こういうセミナーは受けておくに超したことないゆうて……」
「なら、息子さんも世界中に認められる人物になるでしょう。次回は是非受講するように、とお伝え下さい」
エッと籠目さんが目を見開き上条勝利を見る。
「本当に素晴らしい息子さんだ。彼の思いを“恐怖”で無下にするのですか?」
上条勝利の言葉に籠目さんはハッとし、その顔が精悍に引き締まる。
「いいや、参加させてもらいます!」
力強く答える籠目さんに、もう迷いはない……とはいうものの、私は……。
「他の方はどうですか? これでもパーティーへの参加は取り止めますか?」
一人二人と手が下がっていく。
「下条冬夏さん、貴女は?」
訊ねながら、拒絶は許さない! と摂氏零度の眼が言う。