君とだけ 、キス

お願い、助けてっ……



「 あんた、最低な男だな 」

「 は? 誰だよ、ああ、英の新しい男… 」

「 な、やめっ… 」




え…… や… 何……



「 んっ… ンンッ…… 」



なんてキス…



「 あんた最低だけあって、英をこんなに溶けそうな顔にはできねぇだろ。下手くそがっ 」



キスの後ギュッと修吾が抱き止めてくれて、私の顔は見せないと隠す。



彼氏はカッと赤くなり、真波の手を引いて行ってしまった。



「 なんであんなんが好きだったかわかんねぇわ、こんないい女がいるのに 」



私に言葉はなかった。

修吾が仕返しをしてくれたから。

でも……



「 なんでキスしたの! キスじゃなくても彼氏とでも嘘つけたでしょっ 」



そう言って修吾の胸元を強く押した。

でも、その腕を捕まれて引き寄せられて……



「 英… 俺のキスに感じた?」

「 え… なっ、何言ってんの、バカ?」

「 感じたよな… じゃあ そろそろ、俺を見てもいいんじゃない?」



バカすぎて、泣きそう……

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