君とだけ 、キス
修吾に返事をしないと… そう思った時、あるものが修吾の手にないと気づいた。
すぐさま下を見ると……
「 あーっ!!」
「 あっ…… 英、ごめん 」
それはケーキ、見れば見事に崩れていた。
「 やだぁ 新商品のケーキなのに形崩れてる…… 」
「 ごめん、悪かった 」
「 いいよ…… 」
店長ごめんなさい、400円もするのに……
でも食べるから許して。
「 これ、うちの店で作ってみるか、違うケーキにはなるかもだけどな 」
「 は? 」
何… 作る?
「 何言ってんの、作るって素人が簡単に真似できないから!」
「 いや、俺一応パティシエだし、大丈夫だろ 」
………はい?
今、なんて…… パティシエ?
「 あんた、パティシエなの?」
「 あれ、言ってなかった? 」
知るかー!