君の思いに届くまで
琉、と発する声もしだいにかすれ、力ない声になっていく。
こんなにも寂しくて不安なのに、今はもう泣く力さえ残っていなかった。
もう一度、会いたかった。
もう一度その胸に抱きしめてほしかった。
どうして、ちゃんと言葉にして伝えられなかったんだろう。
こんな風になっちゃうってわかってたら、きっともっと早く琉の腕の中に飛び込んでいけたのに。
神様は、いつまで私の事許してくれないの?
琉も私も、もう十分に罰を受けたはずなのに。
目の前がふっと白くなる。
まるであの庭で包まれた霧のように。
だけど、真っ暗な森で彷徨っているよりもましなような気がした。
意識が遠のいていく感覚。
体がふわっと宙に浮いてドン!という大きな音とともに、私の魂も消えてしまった。
遠くで琉の声が聞こえる。
何か叫んでる。
「ヨウ!」
私の名前?
「ヨウ!」
その声は次第に私の近くで響いている。
「琉」
その名前を呼んでみるけれど、それは声にはならなかった。
だけど、琉の声が聞こえた途端、私の苦しみがふっと軽くなったような気がした。
私って本当に単純。
そして、私はまた霧の中へ引き込まれていった。
こんなにも寂しくて不安なのに、今はもう泣く力さえ残っていなかった。
もう一度、会いたかった。
もう一度その胸に抱きしめてほしかった。
どうして、ちゃんと言葉にして伝えられなかったんだろう。
こんな風になっちゃうってわかってたら、きっともっと早く琉の腕の中に飛び込んでいけたのに。
神様は、いつまで私の事許してくれないの?
琉も私も、もう十分に罰を受けたはずなのに。
目の前がふっと白くなる。
まるであの庭で包まれた霧のように。
だけど、真っ暗な森で彷徨っているよりもましなような気がした。
意識が遠のいていく感覚。
体がふわっと宙に浮いてドン!という大きな音とともに、私の魂も消えてしまった。
遠くで琉の声が聞こえる。
何か叫んでる。
「ヨウ!」
私の名前?
「ヨウ!」
その声は次第に私の近くで響いている。
「琉」
その名前を呼んでみるけれど、それは声にはならなかった。
だけど、琉の声が聞こえた途端、私の苦しみがふっと軽くなったような気がした。
私って本当に単純。
そして、私はまた霧の中へ引き込まれていった。