君の思いに届くまで
2章
2章
琉との出会いは・・・
確か5年前の春。
大学の英文科を卒業したものの、なんとなくけだるい学生生活を送っていた私は就職もしないまま、自分の研究室に残っていた。
立花教授は、「就職はしないのか?」といつも気にしてくれながらも、私に文献の日本語訳を頼んだり、論文の整理を頼んではアルバイト代をくれていた。
「アルバイトってのも何だし、このまま俺の秘書にならないか?来月、今まで世話になってた秘書が急に辞めることになってね。空きが出たんだ」
「はい!お願いします!」
二つ返事だった。
英語に携われて、なおかつお世話になった立花教授のために働けるなんて願ったり叶ったりだ。
ぼんやり過ごしていた日々にようやく終止符を打つことができた。
立花教授の秘書として働き始めたその年の夏。
教授から、夏休みを利用して語学留学をしてみないかと勧められた。
英文科の秘書として、実際現地で生の英語に触れ生活をすることはとてもいい経験になるとのこと。
断る理由はなかった。
学生時代、語学留学をしたいと思いつつ、結局ぼんやり過ごしている間に卒業してしまったから。
イギリスに教授の知り合いがいるらしく、その家に3週間のホームスティをすることが決まった。
ホームスティ先はイギリス中部のヨークシャー州。
琉との出会いは・・・
確か5年前の春。
大学の英文科を卒業したものの、なんとなくけだるい学生生活を送っていた私は就職もしないまま、自分の研究室に残っていた。
立花教授は、「就職はしないのか?」といつも気にしてくれながらも、私に文献の日本語訳を頼んだり、論文の整理を頼んではアルバイト代をくれていた。
「アルバイトってのも何だし、このまま俺の秘書にならないか?来月、今まで世話になってた秘書が急に辞めることになってね。空きが出たんだ」
「はい!お願いします!」
二つ返事だった。
英語に携われて、なおかつお世話になった立花教授のために働けるなんて願ったり叶ったりだ。
ぼんやり過ごしていた日々にようやく終止符を打つことができた。
立花教授の秘書として働き始めたその年の夏。
教授から、夏休みを利用して語学留学をしてみないかと勧められた。
英文科の秘書として、実際現地で生の英語に触れ生活をすることはとてもいい経験になるとのこと。
断る理由はなかった。
学生時代、語学留学をしたいと思いつつ、結局ぼんやり過ごしている間に卒業してしまったから。
イギリスに教授の知り合いがいるらしく、その家に3週間のホームスティをすることが決まった。
ホームスティ先はイギリス中部のヨークシャー州。