セルロイド・ラヴァ‘S
3-2
仕事帰りにほぼ毎夜、愁一さんの家に寄ってご飯を一緒に作って食べ、抱かれてからアパートまで送ってもらう。
あんまり遅くなると泊まって出勤。休みの前夜はもちろん泊りで翌昼に帰る。ときどき愁一さんが私の部屋で過ごしたりもする。
仕事以外の時間は睡眠か愁一さんといる為に在る。我ながら目が点になるような生活スタイルだなと思う。それでも。一緒に暮らすって選択肢をあえて互いに口に出さないのは。
私と愁一さんだから。・・・なのだと思う。
私たちだから嫌ってほど知っている。恋愛と“結婚”が違うこと。