先生と双子と幼馴染と。
「カナちゃんもここのブランドのくまさん好きなの?」
「幼馴染が好きで、誕生日にもらったの」
「ボクね、このブランドのお洋服もくまさんも大好きなんだ。今日のワンピースも、『GIRASOLE』の新作なんだよ!」
「そうなんだ。私は洋服とか気にしないからな……」
「じゃあ、今度一緒にお買い物行こう?」
「いいけど」
「やったー!」
柚希くんは嬉しそうに私に抱きついてきた。
「うわっ!」
「ゆず! 離れろ!」
「どうして? もしかしてかずくん、ボクに嫉妬してるの?」
「柚希。奏美ちゃんが驚いているから離れてって意味だよ」
その言葉に柚希くんは渋々私から離れた。
「カナちゃん、ごめんね?」
「だ、大丈夫」
柚希くんの大きな瞳から逃げるように、慌てて侑斗さんを見た。
「あの、侑斗さん。ゲームをするために集まったんですよね?」
「あ、そうだった。えっとね……家に置いてきちゃった」
「は?」
「ってことで、解散!」
「……はじめからゲームなんてする気なかったんだろ?」
「何を言ってるんだよ、和希」
「どうせコイツの部屋に入りたかっただけなんだろ?」
「いや、その…」
そこは嘘でも否定するでしょ!
侑斗さんのことを少しでもカッコいいとか思った自分が馬鹿だった。
まあ、先生の時とプライベートは比べちゃいけないんだろうけど。
「用が済んだなら早く出てってください」
「奏美ちゃん、怒ってる?」
「別に怒ってませんけど…」
「それならよかった。おやすみ」
「……おやすみなさい」
怒ってない、なんて嘘なのに。
侑斗さんって……いや、言わないでおこう。
「幼馴染が好きで、誕生日にもらったの」
「ボクね、このブランドのお洋服もくまさんも大好きなんだ。今日のワンピースも、『GIRASOLE』の新作なんだよ!」
「そうなんだ。私は洋服とか気にしないからな……」
「じゃあ、今度一緒にお買い物行こう?」
「いいけど」
「やったー!」
柚希くんは嬉しそうに私に抱きついてきた。
「うわっ!」
「ゆず! 離れろ!」
「どうして? もしかしてかずくん、ボクに嫉妬してるの?」
「柚希。奏美ちゃんが驚いているから離れてって意味だよ」
その言葉に柚希くんは渋々私から離れた。
「カナちゃん、ごめんね?」
「だ、大丈夫」
柚希くんの大きな瞳から逃げるように、慌てて侑斗さんを見た。
「あの、侑斗さん。ゲームをするために集まったんですよね?」
「あ、そうだった。えっとね……家に置いてきちゃった」
「は?」
「ってことで、解散!」
「……はじめからゲームなんてする気なかったんだろ?」
「何を言ってるんだよ、和希」
「どうせコイツの部屋に入りたかっただけなんだろ?」
「いや、その…」
そこは嘘でも否定するでしょ!
侑斗さんのことを少しでもカッコいいとか思った自分が馬鹿だった。
まあ、先生の時とプライベートは比べちゃいけないんだろうけど。
「用が済んだなら早く出てってください」
「奏美ちゃん、怒ってる?」
「別に怒ってませんけど…」
「それならよかった。おやすみ」
「……おやすみなさい」
怒ってない、なんて嘘なのに。
侑斗さんって……いや、言わないでおこう。