先生と双子と幼馴染と。
「おはようございます」

「奏美ちゃん、おはよう。朝ごはんできてるからどうぞ」

「ありがとうございます」


テーブルの上には、どこかの料亭みたいな朝食が並んでいた。


「いただきます」


……美味しい。

こんなに美味しいご飯は久しぶりだ。


「どうかな?」

「美味しいです」

「……よかった。お弁当も作ったから持っていってね」

「お弁当まで!? 本当にありがとうございます!」


お礼を言うと、侑斗さんは嬉しそうに微笑んだ。



「僕、そろそろ行かないと」

「和希くんと柚希くんは……?」

「奏美ちゃんに任せた!」

「え!?」

「じゃあ、行ってきまーす」

「ちょ、ちょっと! 侑斗さん!?」


せめて、2人を起こしていってほしかったな。

そんなことを思いながら2人の部屋へと向かった。
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