先生と双子と幼馴染と。
和希くんが帰ったあと、カフェを出て陽菜たちと待ち合わせをした。


「カナ……え!?」


そういう反応すると思った。


「その格好、どうしたの!?」

「さっきの服、やっぱり慣れなくて…」

「……かずくんでしょ?」

「え?」

「かずくんが好きな系統だもん。あ、そういうことか……」

「どういうこと?」

「かずくんなりの宣戦布告ってところかな」


宣戦布告!?

陽菜はにこにこしながら私の肩を軽くたたいた。


「頑張れー」

「何を!?」

「教えなーい。その前に、その鈍感さをどうにかしたほうがいいと思うなぁ。鈍感にもほどがあるよ、カナ」

「幼馴染には負ける気がしないけど、かずくんが相手だとちょっと…」

「あいにく俺もお前には負ける気がしないんだよね」

「珍しい〜。翔が強気だ」

「幼馴染のくせに」

「いや、“幼馴染だからこそ”だろ? っていうか、その“幼馴染”って呼び方やめろよ」

「気が向いたらね」

「はーい、2人ともそこまで」


陽菜が間にはいって2人を止めた。


「焦ってカナを困らせるようなことをしたら、私が許さないからね? カナは純粋で…いや、純粋すぎて知らないことが多すぎるから大変だろうけど、2人とも頑張って」

「言われなくてもわかってる」

「待っててね、カナちゃん」

「う、うん?」


私はどうすれば……


「カナはそのままでいいよ。そのうちわかるから」


“そのうち”っていつですか?
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