先生と双子と幼馴染と。
「和希くんと柚希くんの合宿がいつまでなのかにもよりますけど…」

「居残りコースにならなければ8月の初めには帰ってくるは…」


スマホを見た侑斗さんは固まってしまった。


「どうしました?」

「あはは…」


困ったように笑いながら、和希くんとのトーク画面を私に見せた。

『まだ始まってもいないのに、居残りコース決定です』


「あー……残念ですね」

「僕は行きたい! 1人で留守番は嫌だ!」

「わかりました。和希くんと柚希くんには秘密ですよ?」

「うん。楽しみ!」


子どもみたいに無邪気に笑う侑斗さんにつられて私も笑顔になった。

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