先生と双子と幼馴染と。
「奏美ちゃん、起きてる?」

「起きてますよ」

「開けてもいい?」

「はい」


ガチャッとドアが開いて、侑斗さんが部屋に入ってきた。


「どうしたんですか?」

「あ、あのさ…」


もごもごと何か言っているけれど全然聞き取れない。


「侑斗さん?」

「……いっ、一緒に寝ない?」

「は?」


ちょっと何をおっしゃっているのかわからないです……


「1人じゃ怖くて眠れなくて…」

「知りませんよ。好きでみていたのは侑斗さんですよね? 明日もお互い学校なんですし、早く寝ないと」

「奏美ちゃん…」


うっ…そんな子犬みたいな瞳で私を見つめないで……!


「…わ、わかりましたよ。その代わり、一階のソファベッドで寝てください! 侑斗さんが寝るまで近くにいてあげますから」

「ありがと〜奏美ちゃん」


怖いならみなければよかったのに。
本当に何を考えているかわからない。


「奏美ちゃん、おやすみ」

「おやすみなさい」


侑斗さんが眠るまで音楽でも聴いてようっと……
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