先生と双子と幼馴染と。
「信じられないって顔してるね」

「こんなに可憐な子が男の子なんて信じられませんよ」

「柚希は可愛いものが大好きなんだ。だから普段は女の子の格好をしているんだよ」

「ゆずは声も高いからな。それに普段は大人しいからあんまり喋らないし」

「そうだったんだ……ごめんね、柚希くん。疑ったりして」

「……気にしてないよ」


本当に可愛い。
女をやめたくなるくらいに可愛い。


「侑斗、お腹空いた」

「そうだね。キッチンを借りても…」

「あ、パパが宅配ピザを頼んでくれたみたいで、そろそろ届くと思います」

「……侑斗くん。ボク、ピザ食べたいな」

「今日だけだからね?」

「いいの?」

「樹さんが頼んでくれたんだ。今日は特別だよ」

「あの、何か問題でも…?」


和希くんも柚希くんも目を輝かせている。

そんなにピザ食べたかったのかな?


「これからここで生活するから言っておくね。和希と柚希の食事は僕が栄養を考えて作っているんだ。だから普段、ジャンクフードは食べない。今日だけは特別だけど、明日からの食事は僕に任せてね。奏美ちゃんの分も作るから」

「わ、わかりました」


ピザってカロリーやばいじゃん。
今日だけ特別っていっても、あまり食べないほうがいいんじゃないのかな……

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