バレンタイン・プレゼント
「怖かったんだよね、ずっと独りぼっちで。もう大丈夫・・・あ」
「どうした?こいつ病気か?それとも怪我してるのか」
「え?それはまだ分からないけど・・・実は、うちのマンション、ペット飼うの禁止なんです。犬猫は絶対ダメで・・・どうしよう。つい“もう大丈夫”なんて言ってしまったけど、今すぐ引っ越すことなんてできないし。でも、コロちゃんをこのままにしておくこともできない」
「じゃあひとまず俺が預かるよ」
「・・・え?」
突然の申し出に、私は、私よりも頭一つ分くらい背の高い如月さんの方に視線を向けた。
泣きそうな顔から一変、今の私は呆けた間抜け顔になってるかもしれない。
でもそのときの私は、ただビックリしすぎてそんなことを気遣う余裕は全然なかった。
「どうした?こいつ病気か?それとも怪我してるのか」
「え?それはまだ分からないけど・・・実は、うちのマンション、ペット飼うの禁止なんです。犬猫は絶対ダメで・・・どうしよう。つい“もう大丈夫”なんて言ってしまったけど、今すぐ引っ越すことなんてできないし。でも、コロちゃんをこのままにしておくこともできない」
「じゃあひとまず俺が預かるよ」
「・・・え?」
突然の申し出に、私は、私よりも頭一つ分くらい背の高い如月さんの方に視線を向けた。
泣きそうな顔から一変、今の私は呆けた間抜け顔になってるかもしれない。
でもそのときの私は、ただビックリしすぎてそんなことを気遣う余裕は全然なかった。