バレンタイン・プレゼント
その後如月さんに会ったのは、翌週の土曜日。青かった空が、茜色に染まりかけた夕方のことだった。

コロちゃんがどうしているか―――無責任に放置されているとは、もちろん思ってなかったけど―――如月さんに聞きたかった。
でもそのためだけに、わざわざ営業部まで行って如月さんを呼び出したりすれば、彼が迷惑すると思った。かと言って、如月さんが住むマンションのエントランスで待ち伏せするのも・・・やっぱり迷惑するだろう。
だったら社内メールでコロちゃんの近況を聞くのは・・・それもどうよ。完全な私事だし。

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