バレンタイン・プレゼント
3
何と、25日のクリスマスから中東へ出張することになっていた如月さんから「コロを見に実家に行かないか」と電話があったのは、その前日の24日の朝だった。
如月さんの実家に招待された!?
しかもクリスマスイブに!
「え。っと・・・」
「やっぱ用事あるよな」
「いえ!用事とかはないです。でも、私・・・」
「コロに会いたくないのか?」
「会いたい!・・です。写真だけじゃなくて、ちゃんと会いたい・・・」
「じゃあ行こうよ」
私は、如月さんの低く安定した声が聞こえた自分のスマホを、思わずギュッと握った。
如月さんは純粋に、コロちゃんに会わせてくれる、そのためだけに私を誘ってくれたんだ。
何も深く考える必要はないじゃない。
どっちにしろ、気持ちはすでに決まっていたものの、私は「はい。行きます」と返事をした。
如月さんの実家に招待された!?
しかもクリスマスイブに!
「え。っと・・・」
「やっぱ用事あるよな」
「いえ!用事とかはないです。でも、私・・・」
「コロに会いたくないのか?」
「会いたい!・・です。写真だけじゃなくて、ちゃんと会いたい・・・」
「じゃあ行こうよ」
私は、如月さんの低く安定した声が聞こえた自分のスマホを、思わずギュッと握った。
如月さんは純粋に、コロちゃんに会わせてくれる、そのためだけに私を誘ってくれたんだ。
何も深く考える必要はないじゃない。
どっちにしろ、気持ちはすでに決まっていたものの、私は「はい。行きます」と返事をした。