バレンタイン・プレゼント
私は、地下鉄を降りて、いつもの道をテクテク歩いて家路に向かった。
偶然会った如月さんと、一度だけ一緒にこの道を歩いたことを思い出した。
あの時は夏になったばかりで、いつもの時間より遅かったけど外は蒸し暑くて、空は暗くなり始めたばかりだった。
時々微かにそよいだ風が私の頬に触れたことや、二人の長い影(シルエット)、小さなコロちゃんをそっと抱いたときの温かな感触、如月さんの笑顔が、次々と私の脳裏に思い浮かぶ。
あのときから私は、如月さんの包容力に頼りっぱなしだった。
とても心地良くて、いつまでもくるまれていたかったけど・・・ダメダメ!今からそんなんじゃあ、逞しく生きていけないよ?
大丈夫。私にはこの子がいるんだから。
偶然会った如月さんと、一度だけ一緒にこの道を歩いたことを思い出した。
あの時は夏になったばかりで、いつもの時間より遅かったけど外は蒸し暑くて、空は暗くなり始めたばかりだった。
時々微かにそよいだ風が私の頬に触れたことや、二人の長い影(シルエット)、小さなコロちゃんをそっと抱いたときの温かな感触、如月さんの笑顔が、次々と私の脳裏に思い浮かぶ。
あのときから私は、如月さんの包容力に頼りっぱなしだった。
とても心地良くて、いつまでもくるまれていたかったけど・・・ダメダメ!今からそんなんじゃあ、逞しく生きていけないよ?
大丈夫。私にはこの子がいるんだから。