バレンタイン・プレゼント
地下鉄を降りた私たちは、当然のことのように、それぞれの住処まで一緒に歩いた。
方向が一緒だし、「じゃあ俺(又は私)は用事があるからここで」と別れる理由もなかったのも、偶然の一致だ。
ずっと片思い中の人と、こんな近くにいられるだけじゃなくて、話もできるなんて・・・なんだか夢見てるみたい・・・。
「一人暮らししてるの?」
「え?あ、はい。私の両親はすでに他界してるし、私は兄弟もいない一人っ子だから」
「そう。なんか悪い事聞いてしまったな。すまない」
「いえっそんな、気にしないでください。もう昔の話と言ってもいいくらいだから・・・。母は、私が5歳のときに病死して、父は事故に巻き込まれて亡くなりました」
方向が一緒だし、「じゃあ俺(又は私)は用事があるからここで」と別れる理由もなかったのも、偶然の一致だ。
ずっと片思い中の人と、こんな近くにいられるだけじゃなくて、話もできるなんて・・・なんだか夢見てるみたい・・・。
「一人暮らししてるの?」
「え?あ、はい。私の両親はすでに他界してるし、私は兄弟もいない一人っ子だから」
「そう。なんか悪い事聞いてしまったな。すまない」
「いえっそんな、気にしないでください。もう昔の話と言ってもいいくらいだから・・・。母は、私が5歳のときに病死して、父は事故に巻き込まれて亡くなりました」