イジワルな王子様と甘美なる午後
「だって、一緒に住んで……あんなに、毎日優しくされたら……好きになるに、決まってますっ!」
彼の仕草や言葉にときめく度に、勘違いしちゃダメ!って思ってたのに。
羞恥心で瞳が潤む。今の私は耳まで真っ赤に違いない。
唇を噛み締めて俯いた瞬間――彼にぎゅっと抱きしめられていた。
「どうしよう。嬉しくて仕方ないかも」
彼が私の瞳を覗きこむ。どきどきして、胸が苦しい。
「君を強引にここに住まわせた時から、僕は君を自分のものにしたくて堪らなかった。……どうしても、君が欲しかった」
「……じゃあ、なんで……こんな、いじわるをっ」
「だって。僕だけが君のことを好きだなんて、君に負けたみたいで悔しいからね。それに、『義理チョコです』なんて言われたら最悪だ」
拗ねたような口調で言うと、彼は亜麻色の髪を掻き上げた。それから、まるで悪戯でも思いついたように口の端を吊り上げる。
「――ねえ。チョコレートなんかよりも、もっと甘いものが欲しいんだけど……いいよね?」
艶やかな熱っぽい視線と声音に、きゅうっと胸が締めつけられる。
問いかけにこくりと頷くと、彼は私の顎に指先をかけ、幾度も唇を甘く食んで……蕩けるようなキスをした。
彼の仕草や言葉にときめく度に、勘違いしちゃダメ!って思ってたのに。
羞恥心で瞳が潤む。今の私は耳まで真っ赤に違いない。
唇を噛み締めて俯いた瞬間――彼にぎゅっと抱きしめられていた。
「どうしよう。嬉しくて仕方ないかも」
彼が私の瞳を覗きこむ。どきどきして、胸が苦しい。
「君を強引にここに住まわせた時から、僕は君を自分のものにしたくて堪らなかった。……どうしても、君が欲しかった」
「……じゃあ、なんで……こんな、いじわるをっ」
「だって。僕だけが君のことを好きだなんて、君に負けたみたいで悔しいからね。それに、『義理チョコです』なんて言われたら最悪だ」
拗ねたような口調で言うと、彼は亜麻色の髪を掻き上げた。それから、まるで悪戯でも思いついたように口の端を吊り上げる。
「――ねえ。チョコレートなんかよりも、もっと甘いものが欲しいんだけど……いいよね?」
艶やかな熱っぽい視線と声音に、きゅうっと胸が締めつけられる。
問いかけにこくりと頷くと、彼は私の顎に指先をかけ、幾度も唇を甘く食んで……蕩けるようなキスをした。