いつか、君の檻を壊したい。また、君が笑えるように。
始まりのお話
❁*・⑅




私は、あの男が大っ嫌いで大っ嫌いで。




視界にも入れたくない。
声も聞きたくない。
匂いも感じたくない。




それほどに嫌いになったわけは。




虐待。
私と母さんとお兄ちゃんに対しての、止むことのない暴力。




毎日毎日殴られる日々。
怖い、怖い怖い怖い怖い。
何回言っても、怖いまま。














やっといなくなったのに。
結局、あの男からの恐怖は絶えなくて。













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