ピンクホワイト
「ちょ…っと!」
体育館の裏まで引っ張って連れて行かれて、一応抵抗はしてみたもののは全くもって無意味だった。
「久しぶり、京。」
…この状況でどうやったらそんな落ち着いていられるんだろ、
「久しぶり、だけどどういうつもりなの、ちゃんと説明してよね?!」
そのままスルーされては困るので突っ込んでおいた。
「いや、今ちょっとストーカー?まがいのことされてて、今日も追われててどうにかしたかった時お前がいたから利用させてもらった。」
…それでキスするか普通?!
というツッコミは心の中だけにして、とりあえず頭の中を整理する。
「で。これからなんだけど。彼女のフリでもしてほしい。」
整理しきれないうちにまた爆弾を落とされる。ほんと勘弁してほしい。
「…それ拒否権なくない?」
よくよく考えると、あの状況で、あのたくさんの人が見てる状況で、付き合ってませんでしたとか通用する訳がないし、否定したとしても絶好の噂にされるに違いないので、諦めた方が良さそうだ。
「さすが、のみこみ早くて助かる。」
…どうせこの男のことだから、初めからこれを狙っていたに違いない。なんたって昔から腹黒でずる賢いやつだった。昔、と言っても付き合ってた3年前の話ではあるけれど。
「で、具体的には何を?」
「週2日くらい一緒に帰ってほしいのと、呼び名…は今のまま呼び捨てでいい。」
まあ、それくらいならいいか。私にもメリットはあるし。
「わかった、それで飲む。」
私が納得したところで、契約成立である。手を出されたので握手をして、今日はそのまま帰る。いろんなことがあったのにこんなにも冷静でいられる自分に、自分自身がびっくりだ。
何も考えず部活に戻った私は、その後みんなから質問攻めにあってそのまま帰宅すればよかったと後悔することになるのだが、このころの私はそんなことはまだ知らない。
体育館の裏まで引っ張って連れて行かれて、一応抵抗はしてみたもののは全くもって無意味だった。
「久しぶり、京。」
…この状況でどうやったらそんな落ち着いていられるんだろ、
「久しぶり、だけどどういうつもりなの、ちゃんと説明してよね?!」
そのままスルーされては困るので突っ込んでおいた。
「いや、今ちょっとストーカー?まがいのことされてて、今日も追われててどうにかしたかった時お前がいたから利用させてもらった。」
…それでキスするか普通?!
というツッコミは心の中だけにして、とりあえず頭の中を整理する。
「で。これからなんだけど。彼女のフリでもしてほしい。」
整理しきれないうちにまた爆弾を落とされる。ほんと勘弁してほしい。
「…それ拒否権なくない?」
よくよく考えると、あの状況で、あのたくさんの人が見てる状況で、付き合ってませんでしたとか通用する訳がないし、否定したとしても絶好の噂にされるに違いないので、諦めた方が良さそうだ。
「さすが、のみこみ早くて助かる。」
…どうせこの男のことだから、初めからこれを狙っていたに違いない。なんたって昔から腹黒でずる賢いやつだった。昔、と言っても付き合ってた3年前の話ではあるけれど。
「で、具体的には何を?」
「週2日くらい一緒に帰ってほしいのと、呼び名…は今のまま呼び捨てでいい。」
まあ、それくらいならいいか。私にもメリットはあるし。
「わかった、それで飲む。」
私が納得したところで、契約成立である。手を出されたので握手をして、今日はそのまま帰る。いろんなことがあったのにこんなにも冷静でいられる自分に、自分自身がびっくりだ。
何も考えず部活に戻った私は、その後みんなから質問攻めにあってそのまま帰宅すればよかったと後悔することになるのだが、このころの私はそんなことはまだ知らない。