お兄ちゃんに恋をした
ふたりきり
~ ふたりきり ~ 【佳奈sida】

「ただいまー」

家には誰もいなかった。それもまだ16:00。
私は、先にお風呂に入った。

プルルル~♪

電話に気づいて慌てて、お風呂から上がった。

「もしもし」
「佳奈ちゃんー?今大丈夫だった?」
「大丈夫ですよ」

桜子さんからだった。

「実は今日、残業が入っちゃって。ご飯の支度頼んじゃってもいいかな?」
「わかりました!」
「じゃあ、優をよろしくね」

そういえば優くんまだ帰ってきてない。
今日はカレーライスを作ることにした。
出来上がってもなかなか、優くんは帰ってこなかった。

ガチャ

「ただいま」

優くんが帰ってきた時間は、19:00を過ぎていた。

「優くん、帰ってくるの遅い。先に帰るって言ってたじゃん」

「ごめん、遼に誘われてカラオケ行ってた」

カラオケって…女の子も一緒だったりするのかな。

「佳奈」
「ん?」

いきなりキスをされた。何度も唇を重ねてきた。
絶対遊んでる、最低。

「いい加減、遊ばないで」

そう言って、急いで部屋に戻った。
どうして…兄妹だよね…。モヤモヤする。訳わかんない。

私は、いつの間にか寝ていた。

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