お兄ちゃんに恋をした
【佳奈sida】

「佳奈ちゃん、お疲れ様!」
「ありがとうございます」

こちらは、編集者のアカネさん。
中学の私がたまたま描いた絵を、評価してくれたのもアカネさんだった。
だから、'' アカ ''という作者にした。

「佳奈ちゃん、良い!良い!今回かなり期待できるわよ」
「良かったです」
「特にこの男の子!めっちゃイケメン」

いい評価をもらった。今年の連載は兄妹の恋愛をモチーフにした。
原稿を渡し、家に帰った。

ふんっふんっ♪

優くんが私のベットで寝ていた。

「なんで…早く起きなさいよー」

全く身動きをしなかった。
私はゆっくり近づいて、優くんの顔を触った。

男の子の顔つきってこうなってるんだ。
マンガに参考にしようとしたその時
優くんに無理やり、ベットに押し倒された。

「え…」
「佳奈…俺もう我慢出来ないよ」

優くんの軽いキスから、だんだんと熱く激しくなっていった。
リップ音が部屋中に響く。
私は、なぜか抵抗できなかった。
キスをされるたび、体温が上がっていった。
初めてで、怖かった。
でも、優くんとなら…っていう考えが少しだけ頭にあった。

「んっ…///」

声を出すたび、キスをする優くん。
優くんとの初めては、モヤモヤした。心の底からドキドキした。

好きじゃないのに…兄妹なのに…

そして、優くんにはマンガを描いていたことがバレた。
今回のことは、二人だけの秘密にした。
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop