ぶっ壊れるほど愛してる
「華、そんなに俺と同じ部屋に泊まりたいのか!?卓球部部長の俺としては部員のお前が泊まりに来るなんて嬉しいぞ」
貝塚くんはあたしのミスを見逃さないがちょっと待て。
お前いつ卓球部部長になったんだよ。
そしてあたしは部員でもなんでもないわ。
アラサー四人が集まって卓球するとどうやら青春漫画かの様なキャラになってしまうらしい。
いやそれはあたし達だけ何だろうけど…。
「華!年貢の納め時ねっ!次で仕留めるわよ!観念なさい!!」
オーホッホッホと絵に書いたような笑い声をあげながら意味不明発言のナオさん。
そう…次の試合であたしがミスをすればあたし達のチームは負けるのだ。
そしてあたしは貝塚くんの部屋に…。
てかこれ別に負けても貝塚くんの部屋なんて行かなくて良くね?
ナオが勝手に言い出しただけの話だしね。
ほっ…気が楽になった。