ぶっ壊れるほど愛してる


それから貝塚くんの部屋に訪れた。



「ささ酒でも飲むか?」
おかしすぎる貝塚くん。


「もうその卓球部キャラ辞めてもらえます?」
なんか話しづらいし。


「華」
いきなり真剣だなおい。


「なに?」


「この前の続きだけど…ちゃんと考えてくれた?」


「いきなりその話?」


「俺には後にも先にもこれだけだから」


「貝塚くん…あたし達あの時終わったから」

「うん」


「だからもう、おしまい」

「なんで!?」


なんで!?
なんでと言われても。


「あたし1回気持ちが覚めるともうダメなんだ…だからおしまい」


「そっか」
切なげな表情を見せる貝塚くん。


「じゃあ、最後にお願い聞いてもらってもいい?」
今にも泣きそうな顔で話す貝塚くん。
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