ぶっ壊れるほど愛してる
全壊な野郎たち
私が好きな人の名前を告げると、しばらく沈黙が訪れた。
目ん玉半分飛び出てるんじゃないかってくらい目を見開いてこちらを見る華。
怖いけど、目血走ってるけど。
「ナオ?」
「なあに?」
にっこり笑って返事する私。
「ふざけてんの?」
無機質な声色で私に問う華。
「私がふざけてるように思う?」
「いや…、ナオってたまにふざけてる時あるから冗談なのかなと思って」
失礼ね。
「本気と書いてマジと読むわよ」
「いや、意味わかんないから」
今度は冷や汗ダラダラで顔を真っ青にする華。
ほんと華って面白いわよね。
そういう所が好きなんだけど。