ぶっ壊れるほど愛してる



「そもそも、あんたクリスマスの時だって私が助言してやったのに


あは?クリスマス?
いっけね、忘れてた!
とりあえず肉でも買って帰ろ

とか言って何もしなかったよな?」


「一部語弊がありますけど、そんな感じで過ごしました…。」



そもそもあたしそんな喋り方してねーーーー!



「恋人達がひしめき合うイベントをことごとく潰しにかかるお前のその干物魂叩き直してやろうか?」



「ごごごごご!!!ごめんなさいっ!!!」




マジで勘弁してくれーーーー!!



とまぁ、こうは言ってるけど本当はナオがあたしの事を気にかけて言ってくれてる事だって分かってるからあたしも素直にナオの言うことを聞く。




「にしても、少女漫画の王道だった貝塚が外道に走って面白くない展開になったわねー

あいつ使えねーなほんと」

チッと舌打ちするナオ。
口の悪さに磨きがかかってますね…。



「華のこと諦めないとか言ってんのにあいつずっとオネエとか舐めてんのかしら

もうアイツは無しねなし

早く新たな新キャラ出ないかしら…華には刺激が必要なのよ」


ナオの中で理想とする物語があるらしく、その主人公があたしで勝手に人物設定を組み立てられる。



てかそうだ。

貝塚くん、あの日以来ずっとオネエなんだよね…。




仕事の時は普通なんだけどあたし達と話す時はもっぱらオネエになってる。


ハマってんのかな。
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