ぶっ壊れるほど愛してる
「今日もやってるわね〜受け付けの子達」
ナオは面白いものを見るかのように盛り上がっている席を見る。
「毎回毎回凄いよね絶対疲れる」
感心するよほんと。
「私には無理だわ〜」
ナオは溜息をつきながら言う。
「そんなこと言ってナオって人付き合い上手いし、上からも気に入られてるよね」
「誉めても酒しか出ないわよ」
「酒が出るなら褒めたたえます」
「その酒の熱を半分でも蓮さんに注ぎやがれ」
都合の悪い話は無視無視。
「佐藤、どうだ?飲んでるか?」
一通り席の案内を終えた課長が戻ってきた。
あたしが思うに課長はナオの事が好きだと思う。
なんだかんだいつもナオの事を呼びつけたり、飲み会の時は必ずナオの隣を死守し課長がナオにお酌をしている。