ぶっ壊れるほど愛してる


「課長こそいつも面白くて私も笑わせて貰ってますよ」
綺麗な微笑みを投げるナオ。



お前さっき、お酌とかも無理つってたのにさっそくお世辞かーい!!


「佐藤には叶わないな」
ははっ。とか言って頭の後ろを掻く課長。



あたしは何を見せけつけられてんだ…。



痒い…痒すぎる…。


「華、何見てるのかな?」
突然背後から声が降ってきた。




こっ…この声は!!!!!



勝手にあたしの反対どなりの席に座ってきた男。




出たーー!!!白百合蓮!!!!



「白百合次期社長お疲れ様です」
さっきまでのデレデレ顔を引き締め挨拶する課長。



「蓮さん〜待ってましたよー」
課長の事なんか無いものでも扱うようになったナオ。



「年末だからみんなに挨拶も兼ねて今席を回ってるんです。

良ければ僕もここで少し飲みたいな

ところで華?
何見てたの?」

猫かぶり野郎が話しかけてくる。


一人称が僕になってるキモすぎ!!!


てかあたしが何を見てたのか!?
何でそんなに気になんの!?


二回も聞いてきてるよね?
< 161 / 187 >

この作品をシェア

pagetop