ぶっ壊れるほど愛してる
「どうぞ白百合次期社長
僕は佐藤と話してるので気を使わないでください」
課長は慌てて言葉を返す。
「チッ…」
ナオはあたしに聞こえるか聞こえないかくらいで舌打ちをかました。
課長に聞こえたら課長が可哀想!!!!
「華?無視してるのかな?」
隣の席の蓮はニッコリあたしをのぞき込む。
む…無駄に綺麗すぎる顔だな!!!
イケメンの無駄遣いだわ!!!
「何見てたって…ナオと課長のこと見てただけだけど…」
奴が求めてた答えを答える。
「へぇ、華
年末仕事で僕に会えないからって浮気?」
顔と口調は怒ってるふうに聞こえないのに何故か殺されそうな殺気を感じる。
そう、旅行以来、蓮とは寝る時しか顔を合わせなかったのだ。
あいつが忙しいのは当たり前だが年末で更に拍車がかかったかのように忙しくなり、
あたしも忙しくお互い寝る時しか合わなかった。