ぶっ壊れるほど愛してる


ナオからの許可が出て満足したのか蓮はあたしの隣の席から立ち上がり、他の部署に挨拶回りに行った。



「華、絶好のチャンスね」

コソッとあたしに耳打ちするナオ。


「チャンス?」



「蓮さんが二人きりになりたがってるんだからイチャコラのチャンスでしょ」


「はは、そうですね…」


いや、別にあいつは二人になりたがってるとかではなさそうだけどね。


二次会出るのめんどくさいだけでしょ。


と思ったが余計なこと言うとまたナオに殺られそうだったので黙っておいた。



そこから課長、ナオ、あたしの3人で話をし年内最後の忘年会は幕を閉じた。



「華、帰ろう?」
皆が続々と居酒屋を出る中、蓮があたしの席に迎えに来た。
< 166 / 187 >

この作品をシェア

pagetop