ぶっ壊れるほど愛してる
下のレストランも年末年始はお休みらしく、食材が貰えないから近所のデパートに買い出し。
どこか泊まりいくか?と言い出した蓮を止めて、家で過ごそうと思っているあたし。
あたしの家は毎年、自分の家で年末年始を過ごすのが当たり前だからだ。
年越しそばとおせちの材料買って、酒とつまみと…むふふ…楽しみすぎる。
いつもは実家に帰ってお母さんの手料理を食べるけど、今年は蓮と過ごすから自分でつくる。
それはそれで案外楽しみだったりする。
自分の好みの味付けに出来るから…。
ちょっと塩っからくして、酒に合うように作ろっかな。
「華、ご機嫌だな」
妄想を膨らますあたしに蓮は運転しながら怪しい目でコチラを見ていた。
「ふふ、今から何作ろうかな〜って考えてたところなんですよ」
「その笑顔、気持ち悪いから俺にしか見せるなよ?」
「黙んなさい」
HAHA…うぜえけど、今のあたしなら寛大な心で許してやろう。
優しすぎんなあたし。