ぶっ壊れるほど愛してる
怖すぎるお泊まり
白百合蓮とのこめかみキス事件があった日から1ヶ月が経った。
あれからは特に何もなく平和な日々が続いていた。
社食を食べている時もあいつは顔を出さなくなった。
というかナオ曰く、二年後の社長引き継ぎのことが決まったからあいつは忙しいらしい。
あたしとしては口うるさいやつが居なくてラッキーとか思ってたんだけど。
九月終わりの金曜日。
仕事終わりナオに飲み行かない?って誘ったんだけどどうやら合コンがあるらしく断られた。
ナオ彼氏いなかったんだ。
今日は家で飲もう。
夜になると九月終わりということもありだいぶ涼しい。
今日はビールとワインとかも飲んじゃおっかな。
帰り道歩きながらそんなことを考えていると…。
「華?」
しばらく聞かなかった声が私を呼んだ。