ぶっ壊れるほど愛してる

「んで何飲む？」

「ビール」

マスター、ビール2つ。

あいつは空になった自分のグラスを避け、自分の分とあたしの分を頼んだ。


こんなオシャレなとこ来てビールとか普通はないのかもだけど、最初はビールでしょ。

仕事後のビールって最高だよなーとか一人で考えてると。


「んで、お前貝塚くんと何あったの？」
奴が真剣な眼差しで聞いてくる。

「てかさ、あたしあんたにこの話聞いてもらいたいとか言ったっけ？」

運ばれてきたビールを飲みながら聞くと。

「いや、櫻野の目が俺に聞いてほしいって訴えてた」

とかほざく。


「いや、あんたの目節穴かよ眼科行けよ」

「別に言ったって減るもんじゃないだろ。もう元々減ってると言うかむしろマイナスな所から話すんだし。
俺に話したら天変地異が待ってるかもしれないぞ」
白百合蓮は支局真面目な顔で話す。

いや、天変地異の使い方おかしくね？
元々減ってるむしろマイナスもおかしいし。

まあいいか。

明日は休みだし今日は飲も。

こいつに話せばなんかこうモヤっとしたものも馬鹿らしく思えるかも…。

とあたしは話し出した。