ぶっ壊れるほど愛してる
「んじゃ華ちゃんと準備するのよ〜?また明日ねー」
「ちゃんとやりますよー。また明日ね」
ナオと別れを告げ電車に乗り家へと帰宅。
二泊三日分とは言え、どこに行くかも何するかも分からないから荷物も多くなる。
実家を出る時に調達したキャリーケースを引っ張り出し、準備を始めた。
今日は夜ご飯部屋に運んでもらおう。
ルームサービスを取ることに決めたあたしは気が楽になり準備にいそしんだ。
「華、何している?」
キャリーケースに詰めようと服とかとりあえずクローゼットから出して、逆に散らかった部屋にいるあたしにいきなり蓮の声がした。
「びっくりしたー、あー心臓に悪い」
「この散らかり具合はどーした?」
「あー、明日から社員旅行だからちょっと準備を…」
ドアにもたれてこっちを見ていた蓮は、服の湖の中心に座っているあたしの方に歩み寄ってきた。
ちょっと!!
服踏んでますけど!!!