くるみさんの不運な一日
ダクダクと流れる汗をタオルで拭って毒づいてみても、この干からびてしまいそうな暑さを凌げる訳もなく、もう誰かに会ってもいいやって開き直って廊下に出る覚悟を決めた。
――けど。
誰に会ってもいいやって思ったんだけど、
「あれ? 水戸さん?」
天川智明だけには会いたくなかった……!
倉庫のドアノブに手を伸ばしたのと同時に向こう側から開けられたドア。
そこにいたのは、本当に何で!?って思うくらい、何度も何度も会う天川智明。
しかも何でこんな時に!
化粧が流れ落ちちゃってる時に!
汗掻きすぎて全身ベタベタになってる時に!
明らかに汗臭い時に!!
――けど。
誰に会ってもいいやって思ったんだけど、
「あれ? 水戸さん?」
天川智明だけには会いたくなかった……!
倉庫のドアノブに手を伸ばしたのと同時に向こう側から開けられたドア。
そこにいたのは、本当に何で!?って思うくらい、何度も何度も会う天川智明。
しかも何でこんな時に!
化粧が流れ落ちちゃってる時に!
汗掻きすぎて全身ベタベタになってる時に!
明らかに汗臭い時に!!