くるみさんの不運な一日
そういうのやめて欲しいのに。


そういうの鬱陶(うっとう)しいのに。


そういうのは彼女だけにしておけばいいのに、


「明日も手伝おうか?」

天川智明は優しさを惜しまない。


マジでもう――やめて欲しい。


「大丈夫! 明日庶務課の誰かに手伝ってもらうから!」

「そっか」

「うん。ありがとね」

「ああ」

「じゃあ、あたし帰るから、」

「うん」
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