くるみさんの不運な一日
「声って――」

「俺に送らせてって。悪い事しないからって。どうしても告白したいからって言った」

「……告白?」

「初恋だったんだ」

「ええ!?」

「いや、今がって意味じゃないぞ? 高校の時好きだったって意味で、別にずっと引きずってた訳じゃないし、それなりに女と付き合ってたし」

「……それは聞いてない」

「…………」

「…………」

「と、とにかく、水戸さんは俺の初恋の相手で……3年前、水戸さんが新卒でこの会社に来た時、また気持ちがぶり返した」

「それって……片想い的な?」
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