くるみさんの不運な一日
「はい!?」

「すげえドラマみたいだったろ?」

「何が!?」

「ヤった男に女がいて、その男が意地悪い奴。それが気に入らないのに気になって、本当は良い奴かもって思うくらい優しくされて、惚れていく」

「ちょ、ちょっと待って! それって――」

「全部作戦」

「ええ!?」

「倉庫に行ったのは、水戸さんがいるって分かってたからだし、最初から手伝うつもりで行った」

「ええ!?」

「ぶっ倒れられたのは予定外だったけど、いい演出にはなったよな」

「ちょ、ちょっと待って!」

「ん?」
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