くるみさんの不運な一日
「愛情たっぷりの俺のテクにヤラれた時点で水戸さんは、俺に惚れてたって事」

「な……!」

「俺の愛に溺れたろ?」

「な……!?」

「だからある意味惚れさせるってより、(さと)させるって感じだな」

「あ、あたし別に――」

「あのさ。意地の悪い事言ったのは謝るし、水戸さんがそういう女じゃないって事も知ってるから、俺の女になってよ」

「…………」

「大事にするから、その一途で真っ直ぐな気持ち、俺に向けてくれない?」

「…………」

「出来ればずっと」
< 172 / 247 >

この作品をシェア

pagetop