くるみさんの不運な一日
このままだとあたし、彼の事が好きすぎてどうにかなっちゃうんじゃないかって――。


「怖いわ」

「は!?」

「それもう『重い』通り越して『怖い』」

「はあ!?」

「リアルストーカーが目の前にいる」

「はああ!?」

「天川先輩も何でこんなストーカー気質の女に惚れたんだか」

「はあああああ!?」

友達とよく行く駅前の居酒屋。


カウンター席のあたしの隣でビールをガブ飲みする朱莉は、呆れてるって感じを隠そうともしない。
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