くるみさんの不運な一日
ちょっとだけ飲まない?って朱莉と一葉を誘ったけど、出張中だった一葉は無理で、来たのはおっさんのような朱莉だけ。
だからあたしの話を聞いてくれるのは、この、男とか恋愛とかに何の興味もない、未だ処女の朱莉な訳で。
「あんた、男出来る度にノロケるのはいいんだけどさ? あんたのノロケ、ノロケじゃないのよ」
「はあ?」
「ホラーよ、ホラー。もしくはミステリー」
「はああ!?」
朱莉相手じゃ恋愛話にならない。
朱莉は全然分かってない。
好きって気持ちがどういうものなのか、小指の先ほども分かってない。
恋愛ってものを分かってない。
だからあたしの話を聞いてくれるのは、この、男とか恋愛とかに何の興味もない、未だ処女の朱莉な訳で。
「あんた、男出来る度にノロケるのはいいんだけどさ? あんたのノロケ、ノロケじゃないのよ」
「はあ?」
「ホラーよ、ホラー。もしくはミステリー」
「はああ!?」
朱莉相手じゃ恋愛話にならない。
朱莉は全然分かってない。
好きって気持ちがどういうものなのか、小指の先ほども分かってない。
恋愛ってものを分かってない。