くるみさんの不運な一日
「しかも何を間違ったのか、あんたなんかが初恋の相手で、そんな相手に『見るな』って言えると思う?」

「はあああああん!?」

「マジで見たら嫌われるよ」

「はああああああん!?」

「天川先輩みたいないい男、今後絶対掴めないんだから、何があっても携帯見るんじゃないわよ?」

「はあああああああああん!?」

「ついでに2回くらいなら浮気も許しときな」

「バカじゃないの! あんたバカじゃないの!!」

結局、黙ってる事も絶える事も出来ないあたしに、


「今の状況がどんだけ恵まれてるか、もうちょっと理解すべきだって言ってんの」

朱莉は意地悪くそう言って、煙草に火を点ける。


だけどあたしは納得出来なくて、その場で地団太を踏んだ。
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