くるみさんの不運な一日
1時間後
彼の家はあたしの家から2駅離れた場所にある。
2DKのその部屋は、衝撃的に散らかり放題。
「いつもこんな風じゃないぞ!? 最近忙しかったからだ! でもくるみが来る前にちゃんと掃除しようと思ってたんだからな!?」
珍しく慌てる彼を可愛いと思う。
「沢岡さんって有名だから、知ってると思ったんだよ」
そう言って彼が見せてくれたのは、社内で撮った写真。
営業課の殆どの人が写るその写真の中にいた「沢岡さん」は、社内で怖いと有名な、営業課のお局様だった。
顔は知ってるけど名前は知らなかった。
でもそう言われてみれば、「沢何とか」だった気がしないでもない。
2DKのその部屋は、衝撃的に散らかり放題。
「いつもこんな風じゃないぞ!? 最近忙しかったからだ! でもくるみが来る前にちゃんと掃除しようと思ってたんだからな!?」
珍しく慌てる彼を可愛いと思う。
「沢岡さんって有名だから、知ってると思ったんだよ」
そう言って彼が見せてくれたのは、社内で撮った写真。
営業課の殆どの人が写るその写真の中にいた「沢岡さん」は、社内で怖いと有名な、営業課のお局様だった。
顔は知ってるけど名前は知らなかった。
でもそう言われてみれば、「沢何とか」だった気がしないでもない。