くるみさんの不運な一日
9:50『庶務課』
「あたしの記憶が確かなら、昨日あんた達と飲んでたはずなんだけど!?」
『……は?』
仕事そっちのけで電話した相手――朱莉は、電話が繋がってすぐのあたしの言葉に、素っ頓狂な声を出した。
だけどあたしの怒りのボルテージは最高潮に達してて、
「恍けんじゃないわよ! あんた達と飲んでたでしょうに!」
そこが仕事場だって事も忘れて大きな声を出した。
途端に向けられる白い目線。
ハッとしてデスクにあるパソコンの影に隠れたけど、向けられた目線はすぐには逸らしてもらえない。
『……は?』
仕事そっちのけで電話した相手――朱莉は、電話が繋がってすぐのあたしの言葉に、素っ頓狂な声を出した。
だけどあたしの怒りのボルテージは最高潮に達してて、
「恍けんじゃないわよ! あんた達と飲んでたでしょうに!」
そこが仕事場だって事も忘れて大きな声を出した。
途端に向けられる白い目線。
ハッとしてデスクにあるパソコンの影に隠れたけど、向けられた目線はすぐには逸らしてもらえない。