くるみさんの不運な一日
0:05『居酒屋』
「いやいや、聞いてんだけどさ。論点どんどんズレてきちゃって、疲れてきた」
駅前の居酒屋のテーブル席で目の前に座る高校の同級生の朱莉が憎たらしい事を口にする。
さっきから枝豆ばっか食らってるこの女は、女のくせにお洒落にも化粧にも何の興味もなく、今日もTシャツとジーパンのスッピン姿で椅子の上で胡坐を掻く。
おっさんだ。
最早おっさんと化してる。
「くるみちゃんは結局何が言いたいの? 初恋の話?」
そのおっさん――朱莉の隣に座る、これまた高校の同級生の一葉は、朱莉とは正反対の性格で、脳内はお洒落と化粧と如何に男にモテるかって事しかない女。
駅前の居酒屋のテーブル席で目の前に座る高校の同級生の朱莉が憎たらしい事を口にする。
さっきから枝豆ばっか食らってるこの女は、女のくせにお洒落にも化粧にも何の興味もなく、今日もTシャツとジーパンのスッピン姿で椅子の上で胡坐を掻く。
おっさんだ。
最早おっさんと化してる。
「くるみちゃんは結局何が言いたいの? 初恋の話?」
そのおっさん――朱莉の隣に座る、これまた高校の同級生の一葉は、朱莉とは正反対の性格で、脳内はお洒落と化粧と如何に男にモテるかって事しかない女。