くるみさんの不運な一日
非常に腹立たしい。
すっ呆けた態度が腹立たしい。
あたしの睨みに気付いてるくせに、気付かない振りをかますこの感じが腹立たしい。
「…………どうぞ!」
だけど結局文句は言えず、語尾を荒げて名刺を渡すしか出来ないあたし自身が、何よりも一番腹立たしい。
「じゃあ」
「え?」
ペコリと頭を下げたのか、頭突きのジェスチャーなのか分からないくらいに素早く会釈したあたしは、腹立たしい天川智明がいる営業課を後にする。
これ以上あそこにいたら頭がおかしくなっちゃう気がした。
おかしくなって手当たり次第に物を投げちゃう気がした。
すっ呆けた態度が腹立たしい。
あたしの睨みに気付いてるくせに、気付かない振りをかますこの感じが腹立たしい。
「…………どうぞ!」
だけど結局文句は言えず、語尾を荒げて名刺を渡すしか出来ないあたし自身が、何よりも一番腹立たしい。
「じゃあ」
「え?」
ペコリと頭を下げたのか、頭突きのジェスチャーなのか分からないくらいに素早く会釈したあたしは、腹立たしい天川智明がいる営業課を後にする。
これ以上あそこにいたら頭がおかしくなっちゃう気がした。
おかしくなって手当たり次第に物を投げちゃう気がした。