くるみさんの不運な一日
だけどあたしの勢いは、もう止める事が出来なかった。


「あたし、そういう態度したつもりないけど!」

「は?」

「先に今朝の事持ち出したのはそっちでしょ!? なのに何であたしがそんな言われ方しなきゃなんないの!?」

「……」

「バレたくないならあの件に触れなきゃいいじゃん! わざわざ(つつ)いてきたのそっちでしょ!」

「お、俺は心配して、」

「心配!? 心配って言った!? え!? それって何の心配!?」

「だから、風呂から出たら水戸さんがいなかったから――」
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