くるみさんの不運な一日
肉と言えば鶏なあたしが大好物の唐揚げ定食が売り切れた。
「…………ショック」
「ごめんねえ」
別におばちゃんは悪くないのに、申し訳ないって顔をする。
両眉尻を下げて、申し訳ないって顔いっぱいで言ってくる。
「ううん! おばちゃんが悪い訳じゃないから!」
そうだ。
おばちゃんは悪くない。
どれもこれも全部が全部、天川智明の所為なんだから。
午前中の仕事が遅くなったのも、天川智明があんな事を言ったからで、あんな事さえ言わなかったら、『給湯室』に居座る事もなく、午後の在庫整理もしなくて済んだ。
「…………ショック」
「ごめんねえ」
別におばちゃんは悪くないのに、申し訳ないって顔をする。
両眉尻を下げて、申し訳ないって顔いっぱいで言ってくる。
「ううん! おばちゃんが悪い訳じゃないから!」
そうだ。
おばちゃんは悪くない。
どれもこれも全部が全部、天川智明の所為なんだから。
午前中の仕事が遅くなったのも、天川智明があんな事を言ったからで、あんな事さえ言わなかったら、『給湯室』に居座る事もなく、午後の在庫整理もしなくて済んだ。