イミテーションラブ
暫くして英里奈先輩がやってきた。
一緒になぜか田崎もいる。

「智花、どうしたの?」
泣いてる私を変に思ったのか英里奈先輩は心配そうに聞いてきた。
「ちょっと気分悪くて…」
私がそういうと
「大丈夫か?家まで送っていく…」
田崎も心配して顔を覗き込んできた。
「そういうの、もういいから!」
突っぱねるような態度をして、田崎に期待しないようにする。
ムッとしたのか「ああ、そうかよ分かった」と踵を返して戻ってしまった。

田崎がいなくなり冷静になってから私は家に帰った。
携帯にメールが入っている。
体調悪いのにゴメン、会いたい。とそこに書かれていた。
いつもなら嬉しいはずのメールだったけど、私が返したのは一言。

一人でいたい…だった。
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